
犬が夜寝ないで遊ぶのは大丈夫?
犬が夜寝ないで歩き回る原因は?
犬は寝ないとどうなる?
犬が昼間や留守番の時に寝ないのは?
こんな犬が寝ない原因についてご紹介いたします。
犬が夜寝ないで遊ぶのは大丈夫?

愛犬が夜になっても寝ずに遊んでいると、大丈夫なの?と心配になることでしょう。
犬が寝ないで遊ぶ理由は
- 興奮している
- 遊びに夢中になっている
- 体力が余っている
- 飼い主にかまってほしいアピール
以上のようなことが考えられます。
特に子犬のころは、目の前にあるものすべてに夢中になり、昼夜の区別もついていませんので夜になっても寝ない子犬は多いものです。
成犬で寝ずに遊んでいるコは、日中に体力を使いきれていないので眠たくならず遊んでいる可能性があります。
子犬でも成犬でも、体力が余っていると遊んでほしいとかまってアピールが増えるでしょう。
散歩ができる犬は、散歩で体力をたくさん使うと夜は大人しく寝てくれます。
散歩の途中で道や草のニオイを十分に嗅がせてあげるだけでも犬には刺激になるので疲れを誘うのに効果的です。
寝るタイミングを犬に教えてあげるのもおすすめです。
朝は日光をよく浴びさせて、寝る時間になったら部屋を暗くしてあげるだけでもだんだんと昼夜の区別がついてくるでしょう。
犬は暗くて狭い場所を好むといわれていますので、寝床は人通りが少ない場所や、飼い主の生活音があまり響かない場所に用意してあげるのもよいです。
犬が寝られるよう寝床で飼い主が背中を撫でてあげると寝るようになったという犬もいますので、1度試してみてください。
犬が夜寝ないで歩き回る原因は?

夜になっても寝ずに歩き回っている場合、子犬なのか、成犬か、老犬かによって理由が異なります。
子犬や成犬の場合は
- 昼間にたくさん寝た
- お腹が空いている
- 慣れない場所で落ち着かない
- 寝床が気に入らない
上記のような理由が考えられます。
日中にたくさん寝てしまうと夜になっても体力が余っていて寝られないのです。
日中に寝すぎないよう適度に運動や遊びをすることでほどよく疲れてくれるでしょう。
犬は空腹でも寝られないことがあります。
食事の量や回数を変えてみるとすんなり寝てくれるようになることもあります。
ただし、肥満気味の犬には食事の量を増やすのはおすすめできません。
体重や体型が気になる犬には、満腹感をえられやすいようにフードをふやかしてあげるのもおすすめです。
家に来て日が浅い子犬だったり、引っ越したばかりのときには、愛犬がストレスを感じ寝ない日が続くこともあります。
慣れない家のニオイや物音が気になり歩き回っているのかもしれません。
犬が寝られるようにするには、落ち着いて安心して寝られる環境作りが大事になります。
寝られずソワソワしているコには飼い主がしばらくそばで一緒に寝てあげるのもおすすめです。
一緒に寝られないときに飼い主のニオイがついた衣類などを寝床に置いてあげると犬も安心できるでしょう。
狭い空間を嫌がるコもいますので、必ずしもサークルやクレートの中で寝かせるのがよいともいえません。
落ち着く場所を愛犬に選ばせて、寝床にしてあげるのもよいでしょう。
寝心地のよいベットなどを用意してあげるのも犬が眠りにつきやすい工夫の一つです。
老犬の場合は、子犬や成犬と同じような理由で寝ずに歩き回っている場合もありますが、認知症による徘徊である可能性もあります。
犬の認知症は、老化や脳の病気などが原因で発症するといわれていて、11~12歳くらいに発症する犬が多いです。
認知症の犬の特徴は、決まった時間になるとウロウロする、夜鳴きをする、とぼとぼ歩く、ある一定の方向にくるくると回る、などの行動をします。
夜寝ないだけでなく、このような行動が頻繁にみられたら一度獣医さんに相談しましょう。
認知症が進み、夜鳴きが頻発する犬には病院から睡眠薬が処方されることがあるようですが、認知症に有効な治療法はないといわれています。
愛犬に認知症の傾向が見られるときに飼い主ができることは、できるだけ愛犬の生活リズムを崩さないようにしてあげると夜鳴きや徘徊を軽減できるといわれています。
生活リズムをつけるには、日光をよく浴びさせる、運動はできる範囲でさせる、室温や寝やすい環境を整える、飼い主も夜更かしを控えるなどです。
犬は寝ないとどうなる?

犬も人間と同じように、睡眠が十分にとれない日が続くと、体や心に悪影響がでます。
睡眠不足になると、まず元気がなくなります。
食欲不振や体重減少にもつながる可能性があります。
また、寝不足によりイライラしたり、音に敏感になり突然吠えたりと、問題行動が増えるでしょう。
寝ることで体力は回復するため、寝不足で心身の疲れが回復しないままだと免疫力もさがり病気につながることもあります。
犬にとっても睡眠はとても大事な時間なのです。
夜に寝ないからと、無理矢理布団に入れて寝かせようとする飼い主は意外と多いといわれています。
人間ではないため、布団の中に入れる必要はありませんし、無理矢理寝かせようとすると嫌な記憶が残ってしまいます。
夜や寝床が嫌いになるかもしれません。
苦手意識ができてしまったらさらに寝なくなります。
寝付きの悪い愛犬にはリラックス効果のあるグッズを用意してあげるのもおすすめです。
犬が昼間や留守番の時に寝ないのは?

愛犬が昼間や飼い主の留守中に寝ないのは
- 落ち着かない
- 怖い
- 寂しい
- 室温が合わない
上記のような理由が考えられます。
甘えん坊の犬や、臆病な犬は飼い主の気配がないと落ち着かず、寂しさや怖さを感じて寝ないことがあります。
飼い主がいなくても寝られるよう、愛犬が安心して寝られる寝床作りをしましょう。
犬は暗くて狭いところを好む傾向にあるので、外が明るい昼間は、カーテンを閉めて室内を暗くしてでかけてあげると案外安心して寝ているかもしれません。
夏場や冬場の室温も、犬の睡眠にとって重要です。
暑すぎても、寒すぎても寝苦しくて起きていることがあります。
夏場の理想温度は25~26度程度。冬場は20度前後といわれていますので、室温が適温になっているか確認してみてください。
昼間や留守中に寝ていなくても、普段通り元気や食欲があれば寝ないことを過度に心配する必要はありません。
犬の睡眠は約20分サイクルといわれています。
敵から身を守るためにこまぎれ睡眠になったようです。
そのため眠りが浅いようにみえても、実際はウトウトしているだけでも犬は寝ていることもあるのです。
犬が寝ない原因まとめ

- 犬が夜寝ないで遊んでいるときは、体力が余っていたり、まだ遊び足りないアピールのことが多いので、日中の運動量を増やすのがおすすめ。
- 夜寝ずに歩き回っているのは、寝る環境が落ち着かないことが多い。しかし、老犬の場合には認知症による徘徊の可能性があるためよく観察する。
- 犬の寝不足は、食欲不振、イライラなどを引き起こす恐れがあるため、寝やすい環境を用意してあげ、ライフステージにあった睡眠時間を確保できるようにする。
- 昼間や留守中に寝ない犬は、ひとりの空間が寂しい、恐怖などで寝られないことがあるが、食欲や元気が普段通りであれば過度に心配する必要ない。