犬が寝る時はクレートを閉める?
犬をクレートで寝かせる時の水やトイレは?
犬の寝床をクレートにするメリットとデメリットは?
犬は夜何時間くらいクレートに入れるのがいい?
こんな犬をクレートで寝かせる時の疑問についてご紹介いたします。
犬が寝る時にケージを閉めるかどうか悩んでいる方も参考にしてみてください。
目次
犬が寝る時はクレートは閉める?
犬が寝る時にクレートを閉めるのが良いのかどうかは、犬の個体差や生活環境などによって異なります。
例えば、犬が警戒心が強い性格や神経質な性格なら、クレートを閉めることで安心して寝る可能性もあるでしょう。
その場合は、飼い主が犬をよく観察したり状況を見たりした上で、犬が寝る時にクレートを閉めるという選択肢を考慮します。
一方で、クレートを閉めないという選択をする場合は以下のような例です。
ケージやサークルの中に犬の寝床としてクレートを置くと、犬は飼い主が管理する限られたスペースで過ごすことになります。
そうすれば寝てた犬が起きても、犬はケージやサークル内で過ごすので、飼い主の心配も減ると言えます。
日中でも夜でも、犬が寝る時にクレートを閉めるかどうかは、犬の個体差や生活環境などから考慮した飼い主の判断によると言えるでしょう。
犬をクレートで寝かせる際の水やトイレは?
犬をクレートで寝かせる際は、水やトイレについても忘れずに配慮しましょう。
クレート内でも犬が水を飲めるよう、寝床であるクレートに付けられる給水器があると良いでしょう。
夏に関して言うと、犬が脱水症状にならないための水分が重要となります。
ケージやサークルにクレートを置く場合は、同じスペース内に水飲み用のお皿を用意しても良いでしょう。
但し、給水器でも水飲み用のお皿でも注意点があります。
水はこまめに新しいものに替えましょう。
特に夏のように気温が高いと、水の劣化が早くなるためです。
犬にとって水分を摂ることは重要ですから、給水器や水飲み用のお皿などには清潔な水がある状態にしましょう。
ケージやサークル内に犬の寝床としてクレートを置く場合は、同じようにトイレの場所もつくりましょう。
寝床であるクレートでトイレしてしまうのを防ぐためです。
ケージやサークルの同じスペース内に、クレートとトイレを離して置きます。
犬はトイレやトイレの近くで寝るのを好みません。
トイレをするのも寝るのも犬が安心して行えるように、クレートとトイレの置き場所には注意しましょう。
犬が寝る時にクレートを閉める場合は、犬に負担をかけないために、飼い主が犬のトイレタイミングを配慮する必要があります。
トイレトレーニングで犬が決まった時間にトイレに行けるようにしておくことや、犬の留守番の際には飼い主の出発前・帰宅後に犬をトイレに連れていくなどです。
また、犬がトイレを我慢している様子はないか、トイレに行けなかったことで犬が体調を崩していないか、犬の様子をよく観察することも重要となります。
犬の寝床としてクレートは活用できますが、犬が水飲みやトイレを負担なく安心して行えるように、飼い主の準備や配慮が必要と言えるでしょう。
犬用サークルなどでは寝床とトイレが分離されているものもあり、犬のトイレのしつけと衛生面から非常に人気があります。
犬の寝床をクレートにするメリットとデメリットは?
クレートは犬用キャリーケースとしてのイメージがありますが、犬の寝床としても使用できます。
犬の寝床としてクレートを使用した際のメリットとデメリットを見ていきましょう。
クレートを犬の寝床にするメリット
- 犬が落ち着いて寝られる
- 緊急時の負担が軽減できる
- 犬を持ち運ぶ際にクレート使用がスムーズになる
犬が落ち着いて寝られる
犬の寝床としてクレートを使用すると、犬は落ち着いて寝ることができます。
元々、犬が寝る場所として好むのは程よい狭さの静かな場所です。
クレートなら寝る犬を包み込むような形状のため、犬が「一人部屋」に籠って過ごせます。
犬が心地よく寝られるように、クレート選びの際は犬の体格にあったものを選びましょう。
犬が気に入っているタオルやブランケットをクレートに敷くのも良い方法です。
犬が落ち着いて寝られる環境をつくることができるクレートは、寝床として使用すると犬にとってメリットがあると言えます。
緊急時の負担が軽減できる
犬が寝床としてのクレートに慣れると、緊急時の避難の際などに犬と飼い主の負担を軽減できるようになります。
避難所では犬はクレートで過ごす時間が多くなるためです。
緊急時に突然クレートに犬を寝させようとしても、クレートに慣れてない犬にとっては大きな負担となってしまいます。
クレートを普段から寝床として慣れさせていれば、その心配も減るでしょう。
犬を持ち運ぶ際にクレート使用がスムーズになる
犬がクレートを寝床として慣れてくれると、犬を持ち運ぶ際のクレート使用がスムーズになります。
犬がクレートに慣れているということは、クレートに対する苦手意識はないはずです。
クレートが好きならば、犬自らクレートに入ることも多くなるはずです。
そうすれば、犬を動物病院や旅行に連れて行く際の移動手段として、犬に負担をかけずにクレートが使用できるようになります。
クレートを犬の寝床にするのはメリットがある一方、デメリットもあります。
クレートを犬の寝床にするデメリット
トイレをしてしまう可能性がある
犬が寝床としてクレートを使用している際に、クレート内で犬がトイレをしてしまう可能性があります。
もし、一度トイレをしてしまうと、犬は同じ場所で繰り返しトイレをしてしまうことが多くなります。
そして、犬はトイレをしたところには進んで寝たがらないでしょう。
このように一度クレート内でトイレをしてしまうと、犬はクレートを「寝床」ではなく「トイレの場所」と認識してしまいます。
クレートを「トイレの場所」として認識してしまうと、問題として起きる可能性があるのが以下の点です。
犬が正しいトイレの場所でトイレをしなくなる(トイレの再トレーニングが必要となる)
飼い主が留守するときや犬が寝るときに犬がクレートに入りたがらなくなる
デメリットは可能性の話ではありますが、クレートを犬の寝床にする際には心にとどめておくと良いでしょう。
このように、犬の寝床としてクレートを使用するとデメリットよりもメリットが多いと言えます。
但し、寝床としてのクレートの使用が犬に合うかは犬の個体差や生活環境にもよりますので、クレートを使用する際は犬の様子をよく観察して判断しましょう。
犬は夜何時間くらいクレートに入れるのがいい?
犬を夜何時間クレートに入れるのがいいかは、犬の個体差や生活環境などによるため一概には言えません。
一般的には、犬が夜寝る時や留守番などで犬をクレートに入れる時間の目安が、成犬なら約6~8時間と考えられています。
この数字は1日に成犬がトイレをする回数をもとに計算したものです。
成犬だと1日に3~4回を目安に尿をすると言われています。
ただ、犬の個体差や生活環境でトイレ回数は異なりますし、同じ犬でもその日の体調でトイレ状況は変わってきます。
また、トイレ回数が成犬より多い子犬や、体調が変化しやすい高齢犬の場合も同様です。
つまり、飼い主が勝手に判断して、犬を何時間もクレートに入れるのは避けるべきと言えるでしょう。
夜でも、日中でもです。
このように犬の個体差や生活環境などによって、夜クレートに犬を入れていい時間数は異なると言えます。
犬を夜何時間クレートに入れるかは、「犬にとって負担がかからない時間数」を飼い主がきちんと見極めた上で判断をすることが大切です。
犬の寝床をクレートにするまとめ
- 犬が寝る時にクレートを閉めるかどうかは、犬の個体差や生活環境などによって異なる
- 犬をクレートで寝かせる際の水やトイレは、犬に負担がかからないような飼い主の準備や配慮が必要である
- 犬の寝床としてクレートを使用するのは、デメリットよりメリットの方が多いと言える
- 犬をクレートに何時間入れていいかは、犬の個体差や生活環境などによって異なるが基本は8時間ほど
今回は犬をクレートで寝かせる時の疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。