チワワの睡眠時間はどのくらいがいい?
チワワの睡眠不足の症状は?
チワワが睡眠不足になる原因は?
チワワに睡眠時間をしっかり取らせる方法とは?
こんなチワワの睡眠時間に関する疑問についてご紹介いたします。
チワワの睡眠時間はどのくらいがいい?
犬は、犬種によって睡眠時間が異なります。
大型犬は睡眠時間が長く、小型犬は睡眠時間が短い傾向にあります。
チワワは体重1.5~3kg、体高が15~23cmのとても小さい体の小型犬です。
必要な睡眠時間は成犬で10時間ほどとされています。
それは、小さな体に加えて、運動もそれほど必要としないため、体力を消耗しにくく、睡眠時間が短いのです。
けれども、活発な性格のチワワは、12時間以上眠る場合もあります。
ただ、犬はもともと夜行性の動物で、狩りをして暮らしていました。
外敵も多く、熟睡していては身に危険が迫るため、すぐに反応できるように、浅い眠りを長く続けていた、と言われています。
もし愛犬がぐっすり眠っている様子が見られたなら、それは飼い主さんを信頼して深く眠っている証拠です。
睡眠不足かどうかは、愛犬の様子から判断しましょう。
チワワの睡眠不足の症状は?
睡眠不足の症状として、次のような症状がみられます。
小さい音でも敏感。
小さい物音でも敏感に起きてしまったり、傾眠(眠りが浅い状態)の傾向が強い。
疲れを感じている。
1日中同じ場所から動かない、散歩に出ても座り込んだり、運動を嫌がったりする。明らかに普段と比べて元気がない。
緊張している。
眠ってもすぐに起きてうろうろしたり、常に緊張しているようで落着きがない。
問題行動が増える。
些細なことで、イライラしたり、不安になるなど情緒が不安定な状態になる。
ストレスを発散させようとして、無駄吠えや破壊行動、攻撃的な行動や態度が増える。
食欲不振・下痢
食欲が落ちる。食事を残したり、おやつに対する反応が鈍くなったりする。また、下痢や嘔吐などの消化器症状を示すこともある。
ただ、これらの症状は他の病気も疑われるので、早めの動物病院の受診が勧められます。
ではなぜ、チワワが睡眠不足になるのかを考えてみましょう。
チワワが睡眠不足になる原因は?
生活環境の変化
チワワは飼い主に対し、愛情深く、献身的な犬種です。家族構成の変化や、引っ越しなどによって環境が変わると、犬は安心して休みにくくなります。
刺激が多い
連日、近所で工事をしている、飼い主さんの生活が不規則になったなど、睡眠を妨げる刺激が増えたことにより、睡眠時間が減ってしまうこともあります。
病気がある。
認知症や、皮膚病などの病気が原因で睡眠不足を引き起こすケースもあります。
特に、ロング・コートのチワワは毛並みが悪くなってしまうと皮膚に汚れがたまってしまい、皮膚病にかかりやすくなるので注意が必要です。
病気が疑われる場合は、早めの受診が必要です。
運動不足
日中に十分身体を動かせていないと、エネルギーを発散することができません。エネルギーが余ってしまうと十分に眠れません。
ストレスがある
犬もストレスを抱えていると、眠れなくなることがあります。
環境の変化や寂しさ、不安といった気持ちがストレスとなり不眠につながります。
特に、チワワは臆病で甘えん坊な性格のため、愛犬の様子を観察し、ストレスの原因を探る必要があります。
お腹がすいている
食事の回数や内容を見直します。適正体重であれば、食事量は変えずに回数を増やしてみると良いです。
また、ドッグフードをふやかすことで満腹感を与えられます。
興奮状態が続いている。
新しいことや普段と違う出来事があったときは、興奮状態が続いて眠れないことがあります。
また、子供のいる家庭の犬は、たくさん構われます。
特に好奇心の強いチワワの子犬は、寝るタイミングがないまま過ごすこともあります。
子犬であれば、2~3か月までは1日のうちほとんどを、4~6か月の場合、14~16時間は眠る必要があります。
寝床が落ち着かない。
犬は人間よりも物音に敏感です。チワワは人と比べて約4~6倍の聴力を持つそうです。
そのため、テレビや掃除機などの生活音は睡眠を妨げてしまいます。
また、玄関や人が通る場所に寝床があると、犬は気になって落ち着きません。
ただ、献身的、甘えん坊な一面のあるチワワは飼い主さんの気配が感じられる方が、落ち着く場合もあります。
では、このような睡眠不足の原因が考えられるチワワに、睡眠時間をしっかりとらせるためには、飼い主さんはどのようなことができるか、考えてみましょう。
チワワに睡眠時間をしっかり取らせる方法とは?
睡眠環境を整える。
まずは、寝床の環境を整えます。
性格、年齢によって、道路に面した場所、日光に当たる場所が睡眠不足の原因となる可能性もあるため、愛犬の状態や性格に合わせた場所を選択しなければなりません。
常時外の喧騒が刺激となりやすい場所、体温調節がしにくいスペースへの寝床の設置は避けるのが無難です。
チワワは他の犬種よりも被毛が短いので、とても寒がりです。
室温は25度前後をキープする必要があります。寝床の中に毛布や、ブランケットを常備して、いつでも暖をとれるようにすることも重要です。
また、チワワは、警戒心の強い一面をもちます。寝床スペースが開放的すぎることも、警戒心を強くしてしまうことがあるので要注意です。
不安・ストレスの原因を知り、軽減・解消に努める
チワワは、臆病で警戒心が強い反面、甘えん坊で独占欲が強い一面があります。
愛犬の不安やストレスを知り、十分に受け止めてあげることが大切です。
甘えん坊のチワワの場合、飼い主さんと同じ部屋に寝床スペースをつくることも安心感を与えます。
また、別室の場合も、薄暗く(少し明かりをつけて)した方が安心感を得られます。
散歩・遊びなどの運動をしっかり行う。
メリハリのある生活を心がけることも大切です。
遊ぶときはおもちゃで遊んだり運動させる、休むときはしっかり休ませる、ということを頭に入れておく必要があります。
部屋での運動で十分と言われることもありますが、ストレスに弱いので、1日20分程度、1~2kmほどの散歩でストレスの発散にもなります。
毎日の散歩だけでは、運動が足りないようであれば、ドッグランで他のワンちゃんと遊ばせてみるのもよい方法です。
犬同士の運動は人間が相手をするよりも、はるかに運動強度が高いと言われています。
周囲の迷惑にならない場所で、ワンちゃん同士心置きなく遊ばせてあげると良いでしょう。
ただ、チワワは、臆病で警戒心の強い性格をもっています。
活発で元気に走り回るのが大好きですが、知らない人や犬に合うと吠えてしまうこともあります。
また、一方で気の強い一面を持ち、大きな犬にも平気で近づいていくなどの度胸もあるので、目を離さないようにする必要があります。
チワワの睡眠時間まとめ
- チワワは大型犬ほど、睡眠時間は多くありません。個体差はありますが、10~12時間睡眠時間が確保できていれば、問題はありません。
- 睡眠不足の症状がないか、いつもと変わった様子がないか、定期的にチェックしてみましょう。
- 睡眠不足の症状があれば、その原因を探り、生活環境の改善に努めましょう。
- それでも、睡眠不足の症状が改善されない場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
- チワワの特性をふまえ、また愛犬の性格にあった生活環境、生活リズムを整え、しっかり睡眠をとらせてあげましょう。
今回はチワワの睡眠時間に関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。