チワワの子犬の散歩デビューはいつから?
チワワの散歩デビューで気をつけることは?
チワワの散歩のしつけは何をすればいい?
チワワが吠える・突然走るのはしつけで直すべき?
こんなチワワの子犬の散歩デビューに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
チワワの子犬の散歩デビューはいつから?
犬と一緒に暮らす生活の楽しみの一つに散歩があります。
普段歩いている道も愛犬と一緒に並んで歩くと色々な発見があり楽しくなります。
子犬を迎えたら1日でも早く散歩に出かけたくなってしまいますが、チワワの子犬の散歩デビューはいつ頃からできるのでしょうか?
結論から言うと、本格的な散歩デビューは最後のワクチン接種が終わってから2週間以上経過してからです。
ですが、飼い主さんが抱っこして出歩く抱っこ散歩は、家に迎えてから1週間以上経って環境に慣れてきたら行っても大丈夫です。
チワワに首輪とリードを付けて地面を歩かせる本格的な散歩は、感染症予防のための「混合ワクチン接種」が全て終わってから2週間程度経過してから可能になります。
子犬は生後2ヶ月経過した頃から混合ワクチンの接種が始まります。
現在推奨されているワクチン接種回数は3回で、各ワクチン接種の間隔は2週間~4週間です。
そのため、生後2ヶ月時点でワクチン接種を開始したとすると、本格的な散歩デビューが可能になるのは最短でも生後3ヶ月半ほどの時期になります。
では、全てのワクチン接種が終わり本格的な散歩デビューができるようになるまで子犬は家から出さない方が良いのでしょうか?
実はそうではありません。
むしろ、積極的に外に連れ出した方が良いです。
何故なら、この生後3ヶ月半くらいまでの期間を犬の「社会化期」といい、この時期に経験したことがその後の犬の性格や生活を決めると言っても過言ではないほど、犬の一生を左右する大切な時期だからです。
犬の社会化期は犬種などにより多少の違いがありますが、おおよそ生後3週間あたりから生後3ヶ月半くらいの期間を指します。
この時期の犬は恐怖心が無く、さまざまな事柄に興味を示します。
この社会化期の間に経験したことに関しては、成犬になってからも恐怖心やストレスを感じづらくなります。
そのため、社会化期の間にたくさんの犬や人間と触れ合わせたり、車やインターフォンの音を聞かせたりするなど、さまざまな環境を経験させてあげた方がストレス耐性がつくため、その後のしつけもしやすくなります。
しかし、ワクチン接種が全て終わるまで子犬を外に出さないでいると、生後3ヶ月半を過ぎてしまうため、せっかくの社会化期を逃してしまいます。
大切な社会化期を逃さないためにも、子犬を家に迎えて1~2週間経過し落ち着いてきたら、飼い主さんが抱っこして外に連れ出すようにして、様々な環境を体験させてあげるようにして下さい。
ただし、まだワクチン接種が終わっていないので、決して地面には下ろさず、他の犬と挨拶する時も抱っこのまま挨拶します。
このように抱っこで散歩することで、子犬の社会化に必要な経験を安全に体験させることができます。
以上のように、チワワの子犬の本格的な散歩デビューは最後のワクチン接種から2週間程度経過してからになります。
しかし、抱っこでの散歩は子犬を家に迎えてから1~2週間経って落ち着き出したタイミングから始めましょう。
繰り返しになりますが、子犬の社会化期はその後の一生を左右するほど大切な時期なので、この短い社会化期の期間は子犬のためにたっぷりと時間を作るようにしてあげて下さい。
チワワの散歩デビューで気をつけることは?
3回目の混合ワクチン接種が終わってから2週間程度経過したら、いよいよ本格的な散歩デビューが可能になります。
では、チワワの本格的な散歩デビューではどのような事に気をつければ良いのでしょうか?
チワワの散歩デビューで気をつけるポイントとしては次のような点が挙げられます。
- 首輪とリードに慣れさせておく
- まずは庭や家の周りの静かな場所を散歩する
- あまり長い時間散歩しない
- 誤飲に注意
- 草むらなどに頭を突っ込ませないようにする
首輪とリードに慣れさせておく
ようやく散歩が可能になり、早速首輪とリードを着けて出発! と思ったらチワワが全く動いてくれない。
リードを気にして噛んでばかりで全く進まない。
このような事態はよく起こります。
何故なら、初めて首輪(もしくはハーネス)やリードを着けられた犬はこれらに慣れていないために、違和感を感じて嫌がってしまい動かなくなったり噛んだりしてしまうからです。
中には全く気にしない犬もいますが、チワワは臆病な性格の子が多いので、首輪などが気になってしまい散歩にならないケースも少なくありません。
そのため、散歩デビューをする前から首輪やリードに慣らしておく必要があります。
まずは家の中でも普段から首輪を着けるようにして慣らしていきましょう。
最初は噛んだりしてしまうと思いますが、首輪を着けたまま遊んだりしているうちにだんだんと慣れて気にしなくなってきます。
首輪を気にしなくなったらリードも付けてみましょう。
そのまま家の中で散歩の練習をしてみるのも良いですね。
このようにして、散歩デビューの前に首輪とリードに慣れさせておくとスムーズに散歩デビューができます。
初めは庭や家の周りの静かな場所を散歩する
首輪とリードをつけて無事に外に出ることが出来たら、まずは家の庭や家の周りといった静かな場所を歩かせるようにします。
初めての散歩でいきなり人や車通りの多い喧騒な場所で散歩してしまうと、臆病なチワワが外の世界に恐怖を覚えてしまい、散歩を嫌がるようになる可能性があります。
そのため、まずは安心感のある家の近くをじっくりと散策させて、外の世界に慣れさせてあげましょう。
慣れてきたら徐々に家から離れた場所まで歩く範囲を広めていってみて下さい。
あまり長い時間散歩しない
外の世界に出たチワワは、好奇心から色々なところを探索しようと歩き回るかもしれません。
しかし、いくら楽しそうだからといっても、長時間散歩に出すのはやめましょう。
子犬はまだ自制が効かず、興味があるものには疲れも知らずに動き回ってしまいます。
ですが、子犬はまだあまり体力が無いため、あまりにはしゃいで遊んでしまうと一気に疲れが出て体調を崩してしまう可能性があります。
また、超小型犬であるチワワは成犬であっても1日の散歩の距離は1~2km程度。
時間にして20~30分と言われており、とても少ないです。
さらに体の小さなチワワの子犬はもっと短い時間の運動でも十分なので、最初からあまり長い時間散歩させないように注意して下さい。
誤飲に注意する
次に気をつけたいのが誤飲です。
子犬はさまざまな物に興味を示します。
そして、外の世界には子犬が興味を示す物がたくさん落ちています。
タバコの吸い殻やガム、マスク、ティッシュなど、挙げればキリが無いほどたくさんの危険なゴミが落ちています。
これらのゴミを子犬が咥えて食べてしまう事があるので、飼い主さんは決して愛犬から目を離さないようにしておきましょう。
そして、もし何か咥えてしまったら、子犬が飲み込むより先に口から取り出すようにして下さい。
また、地面に何か落ちていた場合、子犬よりも先に飼い主さんが見つけて回避するようにするのも大切です。
誤飲した物によっては子犬の命に関わるので、子犬が危険な物を口に入れないように常に気を配りながら、リードを短く持ってすぐに対応できるように心がけましょう。
草むらなどに頭を突っ込ませない
チワワの最大の特徴といえばその大きく可愛らしい目です。
しかし、目が大きいために草や枝などが目に入りやすく傷つきやすいというデメリットがあります。
眼球が傷つくと角膜炎や角膜潰瘍を発症する原因となります。
角膜潰瘍が進行すると眼球に穴が開く「眼球穿孔」を発症する危険性もあるので注意が必要です。
これらの目の障害を防ぐために、散歩中にチワワが草むらなどに顔を突っ込まないように注意してあげて下さい。
散歩デビューではこれらの点に注意して安全に散歩させてあげましょう。
チワワの散歩のしつけは何をすればいい?
チワワが散歩に慣れ始めたら散歩のしつけも始めましょう。
では、散歩に必要なしつけとは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
散歩のしつけで必要なのは、一般的に「リーダーウォーク」と呼ばれている事を行っていきます。
リーダーウォークとは、チワワがリードを引っ張ったり好き勝手に自分の行きたい方向に行かないように、飼い主さんの隣、もしくは少し後ろを歩かせる方法です。
簡単に言うと「人が主導権を持った散歩」の事です。
リーダーウォークの基本は以下の通りです。
- 飼い主の左側を歩かせる
- 飼い主の隣か少し後ろを歩かせる(リードを引っ張らせない)
- 飼い主が止まったら犬も止まるようにする
このように出来るようにしつけていきます。
しつけ方は様々ですが、最初はおやつなどを使って誘導するとしつけやすいでしょう。
また、いきなり外で訓練するのではなく、家の中である程度横について歩けるようにしつけてから外での訓練に移るとしつけやすいと思います。
まずは飼い主さんの左横についてこれるように、おやつを見せながら歩きます。
リードを左手にもち、飼い主さんの左側に着かせます。
おやつを見せながら数歩歩き、上手に飼い主さんの横についてこられたらおやつをあげましょう。
これを繰り返していきます。
慣れてくるとおやつ無しでも横をついてくるようになります。
室内でできるようになったら次は屋外で同じようにしてしつけていきます。
屋外の方が様々な刺激があるので難しいですが、根気よく続けていきましょう。
もしチワワがリードを引っ張って前に出ようとしたら、飼い主さんはその場で止まって動かないようにして下さい。
チワワも止まって落ち着いたら再度歩き出します。
これを繰り返すことで徐々にリードを引っ張るという事が無くなってきます。
注意点としては、止まる時にリードを強く引かないという事です。
チワワは超小型で体重が軽く、首も細いです。
そのため、人間が力を入れてリードを引っ張ってしまうと、首の腱や骨を簡単に痛めてしまいます。
頚椎の脱臼や損傷を起こすと歩けなくなってしまう危険性もあるので、くれぐれも注意して下さい。
このような怪我を予防する上では胴体につけるハーネスの方が安全性が高いです。
しかし、首輪の方が指示が入りやすくしつけし易いというメリットがあります。
個人的には散歩のしつけをする時は首輪の方がおすすめですが、リードを引く力加減に不安があると言う方はハーネスを使って散歩をした方が安全です。
リーダーウォークはチワワの飛び出し防止に役立つだけでなく、飼い主さんとの主従関係を結ぶにもとても重要なしつけ方法です。
散歩でリーダーウォークをしつけると、その他のコマンドなどのしつけも入りやすくなるなどのメリットがあります。
散歩の時にはぜひリーダーウォークを意識してしつけて下さい。
チワワが吠える・突然走るのはしつけで直すべき?
散歩している最中にチワワが急に吠えたり、突然走り出してしまうことがあります。
チワワのこのような行動はしつけして直した方が良いのでしょうか?
結論から言うと、急に吠えたり突然走り出すといった行為はチワワ自身にとっても危険であるため、できればしつけで直した方が良いです。
しかし、これらの行動は社会化不足や生まれ持った性格に起因する場合が多いので、完全に直すことは容易では無いと考えて下さい。
突然吠えたり走り出したりすると言うのは、何か恐怖を感じた時に取る行動です。
そして、チワワという犬種は恐怖を感じやすい性格の犬種なため、このような行動をとりやすいと言えます。
超小型犬であるチワワは他の犬に比べて警戒心がとても強く、些細なことにも恐怖を感じてしまう事が多い犬種です。
散歩中に後方で物音がしたり、知らない犬や人が遠くに見えたりするだけでも恐怖心を抱いて吠えたり走り出したりしてしまいます。
そのため、チワワには特に、社会化期に様々な環境を経験させて、出来るだけ恐怖やストレスを感じる対象を少なくしてあげることが大切なのです。
この社会化が不足しているチワワの場合、繊細で臆病な性格が強く出てしまうため、様々な場面で恐怖を感じてしまい、吠えたり走り出したりするようになってしまいます。
しかし、例え子犬期に社会化をしっかり行っていたとしても、生まれ持った性格がとても繊細で臆病な個体の場合には、完全に恐怖心を抑える事はできません。
このように、チワワが突然吠えたり走り出すというのは社会化不足や元々の性格に由来するため、これらを完全にしつけで直すことはかなり難しいです。
そのため、飼い主さん一人の力では改善する事が難しい場合も少なくありません。
そのような時には、一度しつけ教室で相談してみると良いでしょう。
また、しつけで直すのは難しくても、恐怖心を抱いて吠えたり走ったりするのを防ぐ、あるいはすぐに対応する事は可能です。
他の犬や人に恐怖を感じて吠えたりするという場合には、恐怖の対象が見えた段階でおやつやおもちゃを見せて飼い主さんの方に気を引かせるようにしてやり過ごすのも良いでしょう。
また、犬は飼い主さんから1m以上離れると自由にしてもいいと勘違いして急に走り出したりする事があるので、それを防ぐためにもリードは短く持つようにして下さい。
以上のように、急に吠えたり突然走り出すといったチワワの恐怖心からくる行動をしつけし直すのは簡単ではありません。
しかし、飼い主さんが注意することで事前に防ぐなど対応する事は可能です。
周辺の状況やチワワの様子をしっかりと確認して、安全な散歩を心がけましょう。
チワワの子犬の散歩デビューまとめ
- 本格的な散歩デビューは3回目のワクチン接種から2週間程度経過してから
- 生後3週間から生後3ヶ月半くらいまでの社会化期は犬にとって最も大切な時期なので抱っこなどで積極的に外に連れ出し様々な経験をさせる
- 散歩デビュー前に首輪(もしくはハーネス)やリードに慣れさせておく
- 散歩のしつけはリーダーウォークを行う
- 急に吠えたり走り出したりするのは社会化不足や性格に起因するためしつけで直すのは難しいがリードを短く持つなどして対処する事はできる
今回はチワワの子犬の散歩デビューに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の散歩の参考にしてただけると幸いです。