犬がトイレで寝る・くつろぐのはなぜ?
犬がトイレとベッドを逆に使う理由は?
犬がトイレで寝るのをやめさせるには?
こんな犬がトイレで寝たりくつろぐ理由とやめさせる方法についてご紹介いたします。
犬がトイレで寝る・くつろぐのはなぜ?
トイレで寝てしまったり、くつろぐ犬は意外と多いものです。
ただ、体におしっこのにおいがついたり、汚れてしまうこともあるので、できればやめてほしい行動のひとつです。
犬は綺麗好きのはずなのに、なぜトイレで寝てしまうのでしょうか?そんな疑問について考えてみましょう。
まず、犬は安心して落ち着ける場所でしか寝ません。
よって犬がトイレで寝たりくつろいだりしていたら、犬にとってトイレが一番快適な場所になっている可能性があります。
トイレの感触が好みだったり、他の場所よりひんやりしていることが多いトイレは犬にとって快適な場所になりやすいのです。
また、トイレトレーを使っている場合には、トイレトレーが体にフィットしやすく心地よい環境になっていることもあります。
愛犬がトイレの上で寝たり、くつろいでいるときに叱ってしまう事も、再び犬がトイレで寝たりくつろぐ理由になることがあります。
犬は、悪いことをしている瞬間に叱られれば、その行為はダメなんだと気付くことができますが、時間が経ってしまうと犬は何に対して叱られているかわからず、かまってもらっているという感覚になります。
よってトイレで過ごすと飼い主がかまってくれる、と勘違いしやすいのです。
このように飼い主の気を引きたくて、わざとトイレで寝たりくつろぐ犬がいることも覚えておいてください。
犬がトイレとベッドを逆に使う理由は?
トイレで寝てしまうだけならまだしも、ベッドに粗相をする犬もたくさんいます。
この場合はトイレとベッドの区別がついていないケースがほとんどです。
トイレトレーニング中の子犬などでよく見られる行動ですが、成犬でももちろんあります。
サークルやケージ内にトイレとベッドを一緒に置いていると、2つの距離が近いために、においが混ざり、トイレとベッドがあいまいになってしまうことがあります。
犬は、狭い場所をベッドにして、広い場所をトイレにするという傾向があります。
よってトイレとベッドを逆に使っている犬は、それぞれのサイズが合っていないのかもしれません。
犬がトイレで寝るのをやめさせるには?
犬に、トイレで寝るのをやめさせるには、トイレとベッドの環境を変えることです。
具体的には
- トイレを快適な環境にしない
- ベッドを清潔にする
- トイレはしっかり消臭する
- トイレトレーをやめる
- 室温を調節する
- トイレで寝ていても無視する
などが挙げられます。
犬は環境の悪い場所では寝ないので、トイレを過ごしづらい場所にするのが一番簡単な方法です。
トイレトレーを使用している場合は、トイレトレーを撤去するのも一つの方法です。
思い切ってペットシーツのみにすると案外簡単にベッドで寝るようになることもあります。
ベッドの環境を整えることも非常に大事です。
ベッドに飼い主の匂いがついた洋服やタオルを置いたり、愛犬の好きなにおいを用意してあげると快適な環境になります。
トイレは犬のにおいがとても強い場所なのですが、できるだけこまめに消臭して、においを残さないようにするのも、寝させないようにするために効果的です。
トイレやベッドだけでなく室温や湿度を整えてあげることも大事です。
夏の暑い日は、室温にとくに気を付けましょう。
犬にとって快適な温度は約23度くらいで、湿度は約50~60%です。
ベッドを快適な場所にするためにも、クールマットや通気性のよい素材のものをベッドにして敷いてあげてみてください。
トイレやベッドの環境を整えても改善しない場合は、ベッドとトイレの位置を変えてみてください。
理想的な場所は
- ベッドは飼い主がいつも見える場所
- トイレはベッドから離れた場所
自宅の環境によっては、犬のベッドとトイレを離して置けない場合もあるかもしれません。
そんな時は、ベッドとトイレの間に間仕切りなどを使って分けるだけでも効果的です。
犬が寝やすいように、ベッドスペースはタオルや段ボール等で囲ってあげるとより落ち着く環境になります。
トイレやベッドの環境を変えることができたら残すは基本の「できたら誉める」を徹底して、ベッドで寝ると良いことがある、と覚えてもらえるよう根気強く続けましょう。
もちろん、愛犬がトイレで寝たりくつろいでいるときは無視を徹底してください。
犬がトイレで寝る・くつろぐまとめ
- 犬がトイレで寝てしまうのは、犬自身のにおいがたくさんあり犬にとって最適な環境になってしまっている
- 犬が飼い主にかまって欲しいときにもわざとトイレで寝ることもある
- トイレとベッドを逆に使う犬は、どちらの位置も正しく理解していないことが多い
- トイレで寝させるのをやめさせるには、トイレのにおいをしっかりと消し、トイレトレーの撤去、トイレトレーニングのやり直し、トイレとベッドの位置を変えるなどするのが効果的
今回は犬がトイレで寝てしまう理由と対処法についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。