犬がおもちゃで遊ばない理由は?
犬はおもちゃで遊ばなくてつまらなくないの?
犬におもちゃ遊びをさせるメリットは?
犬におもちゃ遊びに興味を持ってもらうには?
おもちゃ遊び以外で犬を楽しませる方法は?
今回はこんな犬がおもちゃで遊ばないという疑問についてご紹介いたします。
目次
犬がおもちゃで遊ばない理由
犬はおもちゃで遊ぶのが大好きなはずですが、中には与えたおもちゃに興味を示さない犬もいます。
犬がおもちゃで遊ばない理由はなんなのでしょうか?
与えたおもちゃで犬が遊ばない理由として、次のような事が考えられます。
- おもちゃの遊び方が分からない
- おもちゃのサイズが大きすぎる
- 素材が好みではない
- おもちゃに飽きた
- 高齢になり好むおもちゃが変わった
おもちゃの遊び方が分からない
まず考えられるのが、おもちゃでの遊び方が分からないケースです。
ボールなどのように、転がしたおもちゃを追いかけるだけの比較的単純な遊びならば、犬もすぐに理解し遊んでくれるでしょう。
しかし、知育玩具のように頭を使うおもちゃの場合には、犬が遊び方を理解できなければ、そのおもちゃで遊ぶ楽しさが分からないので上手に遊べません。
特に、家に迎えたばかりの子犬などの場合には、おもちゃで遊んだ経験が乏しい事が多いため、おもちゃの遊び方が分からない場合が多いものです。
まずは簡単なおもちゃを使って、おもちゃの遊び方や遊ぶ楽しさを理解させてあげるところから始めましょう。
おもちゃのサイズが大きすぎる
次に、犬のサイズに比べておもちゃのサイズが大きすぎる可能性も考えられます。
犬はおもちゃを咥えたり噛み付いたりして遊びますが、この時、おもちゃのサイズが大きすぎると上手に噛む事ができず、うまく遊べません。
逆に小さすぎると誤飲してしまう危険性さえあります。
上手に安全に遊べるように、犬のサイズに合った大きさのおもちゃを選ぶようにしましょう。
素材が好みではない
犬用のおもちゃにはゴムや木、ロープや布など様々な素材が使われており、素材によって手触りや噛み心地が異なります。
おもちゃに使われている素材が犬の好みでは無いという場合にも、おもちゃで遊ばなくなってしまいます。
犬も個体によってそれぞれ性格があり、好みが異なります。
そのため、同じ素材のおもちゃを好む犬もいれば嫌う犬もいるのです。
最初は様々なおもちゃを与えてみて、どのようなおもちゃを好む傾向にあるのかをよく観察してみると、その後のおもちゃ選びに役立つはずです。
おもちゃに飽きた
今まで遊んでいたおもちゃに見向きもしなくなったと言う場合は、そのおもちゃに飽きてしまった可能性があります。
犬も同じおもちゃでばかり遊んでいると飽きてしまいます。
また、おもちゃを与えっぱなしにして一人遊びばかりさせるのも飽きやすくなってしまう原因です。
新しいおもちゃを与えたり、飼い主さんも一緒になって遊ぶなどして、新しい刺激を与えてあげましょう。
また、一人遊びさせるのならば、知育玩具などのような一人遊び用に工夫して作られたおもちゃを与えた方が、飽きにくく長く遊んでくれます。
高齢になり好むおもちゃが変わった
次に、犬が年齢を重ねたことで好む遊びが変わったために、今までのおもちゃで遊ばなくなる場合もあります。
若い犬ならばボールを追いかけ回したりロープを引っ張ったりといった体を使った遊びを好む犬が多いでしょう。
しかし、年を重ねた高齢の犬はあまり体を動かさなくなってきます。
このような犬にボールやロープなどのおもちゃを与えても、あまり積極的には遊ばないケースが多々あります。
高齢の犬の場合には、体よりも嗅覚を使うノーズワークの方が向いています。
ノーズワークマットなどのようなおもちゃを使ってみるのも良いでしょう。
以上のような理由で犬はおもちゃで遊ばない場合があります。
犬はおもちゃで遊ばなくてつまらなくないの?
犬の中には、あまりおもちゃに興味を示さない犬もいます。
我々人間からすると、おもちゃで遊ばなくてつまらなく無いのかな? と感じてしまいます。
おもちゃで遊ばない犬は常につまらないと感じて生活しているのでしょうか?
いいえ、そんな事はありません。
おもちゃに興味を示さない犬の場合には、おもちゃ以外に楽しみがあると考えられます。
例えば、窓の外の景色を眺めるのが好きだったり、飼い主さんと一緒にかけっこする方が好きだったり。
それぞれおもちゃ遊びよりも好きな遊び方があると考えられます。
また、おもちゃ遊びをしないからダメだという訳でありません。
おもちゃ遊びをしなくても、犬の気持ちが満たされてストレス解消になる方法があれば、犬は心身共に健やかに育ちます。
以上のように、犬はおもちゃ遊びをしなくても満足する遊びが他にあれば、つまらないと感じたりストレスが溜まるといったことは無いので安心して下さい。
犬におもちゃ遊びをさせるメリットは?
犬はおもちゃ遊び以外に楽しい遊びがあればそれで満足します。
しかし、毎回飼い主さんが犬の好む遊びに付き合えるとは限りません。
そのような場合にはやはりおもちゃ遊びが役立つので、おもちゃで遊ぶ楽しさも犬に教えておいた方が良いでしょう。
また、以下のような犬におもちゃ遊びをさせるメリットもあります。
- ストレス発散になる
- 運動不足解消になる
- デンタルケアができる
- 考える力や集中力が高められる
ストレス発散になる
犬のおもちゃは噛んで遊ぶものが多くあります。
それは犬が噛む欲求が強い動物だからです。
おもちゃをたくさん噛むことで犬の欲求は満たされるので、ストレスが発散されます。
ストレスが溜まった犬は破壊行動などの問題行動を起こしやすくなりますし、心の発育上も好ましくありません。
このように、噛むおもちゃで十分に遊ばせるという事は、犬のストレス発散と心の健康を保つ上で効果的だと言えます。
運動不足解消になる
おもちゃを噛んだり追いかけたり引っ張ったりと、おもちゃで遊ぶ事で犬は体を十分に使えるので、運動不足の解消にも効果的です。
雨続きで散歩に行けずに室内ばかりにいると犬も運動不足になってしまいます。
そんな時に役立つのが室内でも遊べるおもちゃです。
ロープを使った引っ張りっこ遊びなどを10分ほど行うだけでも運動になりますし、気分転換にもなります。
運動不足は犬のストレスになってしまうので、外に散歩に行けない時は室内で体を使って遊べるおもちゃが重宝します。
デンタルケアができる
おもちゃを噛む事で犬の歯に付いた食べ残しや歯垢が取れるため、噛む遊びはデンタルケアにも役立ちます。
犬の歯磨きなどのデンタルケアは簡単ではありません。
口や歯を触られる事に徐々に慣らしていかないと、いざ歯磨きしようとしても歯ブラシや手を噛んでしまい歯磨きどころではなくなってしまいます。
だからと言って歯のケアを怠っては行けません。
犬は人間よりも歯周病に罹りやすいので、デンタルケアはとても大切です。
そんな時に役立つのが噛むおもちゃです。
おもちゃの種類によってはデンタルケア効果を高める工夫が施されたおもちゃがあるので、ぜひそういったおもちゃを使って犬のデンタルケアに役立てて下さい。
考える力や集中力が高められる
犬のおもちゃの中には、ノーズワークなどの要素が詰まった知育玩具もあります。
このような知育玩具で遊ぶ事で、犬の考える力や集中力が高まるとされています。
知育玩具を使いながら躾トレーニングをするのも良いですね。
また、知育玩具は高齢の犬の認知症予防への効果も期待されています。
このように、おもちゃで遊ぶ事は犬にとって様々なメリットがあるので、おもちゃに興味の薄い犬にも少しずつ興味を持ってもらえるように、おもちゃ遊びの楽しさを教えていくと良いですね。
犬におもちゃ遊びに興味を持ってもらうには?
それでは、犬におもちゃ遊びに興味を持ってもらうにはどうしたら良いのでしょうか?
犬におもちゃ遊びに興味を持たせる方法として次のようなものが挙げられます。
- 簡単なおもちゃから与える
- 飼い主さんが一緒に遊んで楽しさを伝える
- おもちゃの動かし方を工夫する
- 遊び方や素材が異なるおもちゃをいくつか用意する
簡単なおもちゃから与える
犬がおもちゃで遊ばない理由の一つに「遊び方が分からない」という理由があります。
そのため、最初は簡単な遊び方のおもちゃから与えて、遊び方を教えていきましょう。
例えばボールやロープなどの遊び方が単純なおもちゃが良いです。
転がしたり噛み付いて引っ張るなど、犬が本能のままに遊べるこれらのおもちゃで興味を引くようにすると良いでしょう。
飼い主さんが一緒に遊んで楽しさを伝える
飼い主さんも一緒になって遊んで、おもちゃで遊ぶ楽しさを教えてあげましょう。
犬は自分の起こしたアクションに対して何かリアクションが無いと飽きてしまいます。
そのため、ただおもちゃを犬の前に転がしただけではあまり興味を示しません。
飼い主さんも一緒になっておもちゃで遊んで、犬のアクションに対してリアクションを返してあげて、遊ぶ楽しさを教えてあげましょう。
例えば、ボールを犬の前に転がしてみたり、ロープを小刻みに動かしてみたりなどして、犬が興味を示して噛み付くなどしたら褒めてあげる。
これを繰り返す事で犬は、「おもちゃに対してアクションを起こしたら褒められた!」という嬉しい記憶が定着していきます。
これにより、「おもちゃで遊ぶと好ましいことがある(褒められる)」と認識するため、「おもちゃ遊び=楽しい」と紐づいていきます。
飼い主さんが一緒に遊ぶ事は犬とのコミュニケーションにもなり、信頼関係の構築にも役立つので、ぜひ一緒に遊んであげて下さい。
おもちゃの動かし方を工夫する
なんとなくおもちゃを動かすのではなく、犬の興味が向くように工夫しておもちゃを動かしましょう。
毎回なんとなくロープを振っていると、単調な動きになってしまい、犬もおもちゃへの興味が薄らいでしまいます。
犬の様子を見ながら不規則にロープを振ってみたりするなど、犬が興味を示すように工夫しておもちゃを動かしてみて下さい。
遊び方や素材が異なるおもちゃをいくつか用意する
おもちゃは一つではなく、遊び方や素材の異なるものをいくつか用意してみることをおすすめします。
特に、まだ遊びに慣れていない犬の場合、どのような遊びを好むのか? どのような噛み心地の素材が良いのか? などの犬の好みが分かりません。
そのような犬にボールだけを転がして与えてみて、「遊ばないからこの子はおもちゃ遊びに興味が無いんだ」と判断してしまっては可哀想です。
ボールやロープ、ぬいぐるみ、木や天然ゴムの噛むおもちゃなど、いくつかのおもちゃを与えてみて、興味を示したものから遊ばせていくようにして下さい。
以上のように、犬の性格に合わせて色々と工夫しながら、おもちゃ遊びの楽しさを教えてあげましょう。
おもちゃ遊び以外で犬を楽しませる方法は?
すぐにはおもちゃで遊んでくれないという場合でも、どうにかして犬を楽しませてあげたいものです。
それでは、おもちゃ遊び以外で犬を楽しませるにはどうすれば良いのでしょうか?
先程も話した通り、犬はおもちゃ遊びをしなければつまらないという訳ではありません。
おもちゃ遊び以外でも犬を楽しませることは十分に可能です。
そして、犬がどのような遊び方を好むかは性格によって様々です。
おもちゃ遊び以外の遊び方の例としては次のようなものがあります。
- 名前を呼んで撫でてあげる
- ブラッシングしてあげる
- 一緒に散歩をする
- 追いかけっこ遊びをする
- 躾トレーニングをする
- ドッグランで他の犬と触れ合う
例えば、激しく体を使った遊びをするよりも、名前を呼んで撫でてあげたりブラッシングをしてあげたりなどのような、些細なスキンシップがとても大好きな犬もいます。
また、ただ飼い主さんと一緒に散歩する事が楽しみであったり、飼い主さんを追いかける追いかけっこが好きという犬もいるでしょう。
通常、人間にとって躾と言えばトレーニングであり遊びとは感じないかもしれませんが、犬にとってはこの躾でのコミュニケーションが好きな子もいます。
この他、エネルギーが有り余っている若い犬の場合には、ドッグランで他の犬と思いっきり遊ぶのが好きな子もいるでしょう。
このように、おもちゃ遊び以外で犬を楽しませる方法はたくさんあります。
そして、どの遊びを楽しいと感じるかは犬の性格次第です。
ぜひ、愛犬の性格を考えながらおもちゃ遊び以外の楽しい遊びを探してみて下さい。
その遊びで満足すれば、問題行動が減っていき、愛犬との関係性も良くなっていくことと思います。
犬がおもちゃで遊ばないまとめ
- 犬がおもちゃで遊ばないのは遊び方が分からなかったり素材が好みでは無いなどの理由が考えられる
- 犬はおもちゃで遊ばなくてもそれ以外に楽しいことがあれば十分に満足する
- おもちゃ遊びにはストレス発散や運動不足解消の他、デンタルケアや脳トレになるなどのメリットがある
- 簡単なおもちゃ遊びを飼い主さんと一緒に行いながらおもちゃ遊びの楽しさを教えていく
- おもちゃ遊び以外にも散歩や躾トレーニングなど犬を楽しませる方法はたくさんあるので、犬の性格にあった方法を取り入れていくのがおすすめ
今回は犬がおもちゃで遊ばない理由などについてご紹介しました。皆様の愛犬との遊び方の参考にしていただけると幸いです。