犬はおもちゃの引っ張り合いが好き?その理由は?
犬の引っ張りっこおもちゃでおすすめは?
犬のおもちゃで引っ張りっこする時にしてはいけない行動とは?
今回はこんな犬とおもちゃで引っ張り合い遊びをするときの疑問についてご紹介いたします。
目次
犬はおもちゃの引っ張り合いが好き?その理由は?
犬は飼い主さんと一緒に遊ぶのが大好きです。
中でも飼い主さんとのおもちゃの引っ張り合いは夢中になって遊びます。
犬が大好きなおもちゃの引っ張り合いですが、実は遊びの中に多くのメリットがあります。
飼い主さんと犬がおもちゃの引っ張り合いをするメリットとして、次のようなものが挙げられます。
- 犬と飼い主のコミュニケーションが深まる
- 犬のストレス発散になる
- 噛む欲求を解消できる
- 「離せ」のトレーニングができる
飼い主さんと犬が一緒になっておもちゃの引っ張り合いをする最大のメリットが、「コミュニケーションが取れる」事です。
犬と一緒に生活していくために特に大切なのが、飼い主さんと犬との信頼関係です。
犬との信頼関係を築くには厳しく躾ければ良いというわけではありません。
信頼関係を築くには、たくさん褒めて、たくさん一緒に遊ぶということがとても大切なのです。
飼い主さんも一緒になって体を使って遊べる引っ張り合いは、愛犬との信頼関係を深めるためのコミュニケーションを取るのに適した遊びと言えます。
引っ張り合いで体を使って遊ぶのは犬のストレス発散にもなります。
また、物を噛んで引っ張り合いをするというのは、犬の噛む欲求を解消するにも効果的です。
犬が家具を噛んだり壊したりという問題行動を起こすのは、ストレスが溜まっていたり噛む欲求が満たされないことが原因にあります。
飼い主さんとの引っ張り合い遊びはストレス発散と噛む欲求の解消になるので、問題行動の予防にもなります。
また、引っ張り合いを通じて咥えた物を離させるトレーニングを行う事ができます。
「離せ」や「ちょうだい」の言葉で咥えている物を離させる練習をしておくと、口にしては困るものを咥えてしまった時に離せるようになるのでとても役立ちます。
引っ張り合いの遊びの中でぜひ教えてみてください。
このように、犬が大好きな引っ張り合い遊びは、飼い主さんとの信頼関係を深めることからコマンドのトレーニングまで幅広いメリットがあります。
愛犬との遊びの一つにぜひ加えてみてください。
犬と引っ張りっこするのにおすすめのおもちゃは?
犬と引っ張りっこ遊びをする場合、どんなおもちゃを使って遊べば良いのでしょうか?
犬との引っ張りっこ遊びに使うおもちゃはどんな物でも良いという訳ではありません。
何故なら、犬の噛む力や引っ張る力は人間が思っているより強いため、強度が弱いおもちゃだと遊んでいるうちに壊れてしまう可能性が高いからです。
そのため、引っ張りっこ遊びに使うおもちゃは丈夫な物を選ぶようにしましょう。
その上で、長さがあるおもちゃを選ぶようにすると良いですね。
何故かというと、おもちゃが短いと興奮した犬に手を噛まれる恐れがあるからです。
興奮して力加減が出来なくなった犬に噛まれると怪我をしてしまう可能性もあるので、なるべく長いおもちゃで引っ張り合いするようにしましょう。
丈夫で長さのあるおもちゃの定番といえばロープです。
例えば、「エナジーロープ」などは長さがあり丈夫で、さらに音まで鳴るおすすめのロープのおもちゃです。
また、長さと強度が十分にあるぬいぐるみなども引っ張り合いに使えます。
犬用の噛むおもちゃのぬいぐるみは、丈夫なポリエステルの生地などで出来ている上に中綿が入っていません。
そのため、遊んでいるうちに生地が裂けたとしても中綿を誤飲する心配が無いため、安心して遊ぶ事が出来ます。
以上のように、犬との引っ張り合い遊びに使うおもちゃは、丈夫で長さがあるものを選びましょう。
犬のおもちゃで引っ張りっこする時にしてはいけない行動とは?
犬は飼い主さんとの引っ張りっこ遊びが大好きですが、遊び方を間違えると思わぬ事故や怪我の危険があります。
犬との引っ張り合いでしてはいけない行動や注意すべき事として、次のようなものが挙げられます。
- あまり信頼関係ができていない段階で引っ張り遊びをしない
- おもちゃを取られっぱなしにしない
- 興奮させすぎない
- 強く引っ張りすぎない
犬との信頼関係がまだあまり出来ていない時期に引っ張り遊びをするのは避けましょう。
例えば、犬を家に迎えたばかりで日が浅く、飼い主さんとの信頼関係があまりできていない状態で引っ張り合い遊びをするのは控えた方が良いでしょう。
何故なら、そのような状態で引っ張り合いをしても信頼関係が深まるどころか、犬のおもちゃへの執着心などのマイナスな感情を高めてしまう可能性があるからです。
ようするに「この人におもちゃを取られてしまうのでないか」という気持ちを植え付けてしまう結果となる可能性があります。
まずは飼い主さんに慣れさせ、撫でるなどのスキンシップを徐々に取りながら、少しずつ信頼関係を作っていきましょう。
信頼関係が少しずつできてくれば、犬も飼い主さんの言うことを徐々に聞いてくれるようになります。
このように、基盤となる信頼関係がある程度出来てから引っ張り合い遊びをしないと、犬は飼い主さんとの遊びを「楽しい」とは感じず逆効果となる場合があるので注意しましょう。
また、犬と引っ張り合い遊びをする時は、おもちゃを取られっぱなしにしないようにして下さい。
最後は必ず飼い主さんがおもちゃを回収するようにしましょう。
犬と引っ張り合いをする時は、毎回飼い主さんが勝ってしまうよりも、適度に負けてあげて、犬におもちゃを渡すようにします。
こうすることで、犬の「獲物を仕留めて得る」という欲求が満たされるのです。
毎回飼い主さんがおもちゃを取り上げていると、そのうち「取られたくない!」とおもちゃを離さなくなってしまいます。
そのため、適度に負けておもちゃを渡してあげるのが大切です。
しかし、だからと言って毎回負けておもちゃを与えっぱなしにするのも良くありません。
引っ張り合いの勝ち負けは犬と飼い主さんとの上下関係には影響が無いと言われています。
ですが、おもちゃを与えっぱなしにしていると犬主導で勝手におもちゃで遊ぶようになる場合がありますし、おもちゃを噛みちぎって食べてしまう恐れもあります。
そのため、引っ張り合いをしたら最後は必ず飼い主さんがおもちゃを回収して、飼い主さんが遊びを終わらせるようにしましょう。
この時、犬が自分でおもちゃを離すようにおやつとおもちゃを交換するなどして遊びを終わらせるようにすると良いですね。
また、犬がおもちゃを離したらたくさん褒めてあげて下さい。
そうする事で、「おもちゃを離すと良い事がある」と覚えてくれるので、おもちゃの回収が楽になります。
犬は引っ張り合い遊びが好きなので、遊んでいるうちに段々と興奮してきます。
興奮があまりに高まりすぎると犬は力加減が出来なくなり本気で噛む恐れがありますし、おもちゃではなく飼い主さんに噛み付く場合もあります。
また、興奮しすぎるとコマンドが入りづらくなってしまうのも問題です。
安全に遊ぶためにも、犬の興奮が高まりすぎたら一旦遊びをやめて落ち着かせるようにしましょう。
最後の注意すべき行動は「強く引っ張りすぎない事」です。
犬の引っ張る力は思っているよりもかなり強いです。
小型犬であってもかなり引っ張られます。
そんな犬の引っ張る力に負けじと力一杯引っ張り返したり、上に強く引っ張ったりするケースがありますが、これはとても危険な行為なのでやめてください。
確かに犬の引っ張る力は強いです。
しかし、大型犬を除けば体重は人間の方がはるかに重いはずです。
そんな体重差が何倍もある人間に思いっきり引っ張られたらどうでしょうか?
例えば、子供の手を大人が思いっきり引っ張るところを想像してみてください。
そんな事をしたら腕が脱臼するか骨折してしまうと簡単に想像できます。
多くの犬種は人間の子供よりも体重が軽いはずです。
そのため、体重が重い大人が力強くおもちゃを引っ張ってしまうと、犬の顎や首に大きな負担がかかるため、場合によっては大きな怪我に繋がる恐れがあります。
特に注意したいのは真上に引っ張る行為です。
引っ張り合いをする時、飼い主さんは立って行う事が多いものです。
そのため横ではなく上に引っ張ってしまうことも少なくありません。
これにより犬の首に大きな負荷がかかり、首の靭帯や骨を痛めてしまうケースがあるのです。
このような思わぬ事故や怪我を避けるために、犬との引っ張り合いは犬の引く力に合わせ、強く引きすぎないように注意しましょう。
犬とおもちゃの引っ張り合いまとめ
- 犬とのコミュニケーションやストレス解消などに引っ張りっこ遊びは最適
- ロープのような丈夫で長いおもちゃが引っ張り遊びに適している
- 引っ張り合いをする時は強く引っ張りすぎないように注意する
今回は犬とのおもちゃの引っ張り合い遊びについてご紹介しました。皆様の犬と遊ぶ際の参考にしていただけると幸いです。