犬が餌を食べないで隠す理由は?餌を隠す時はどうすればいい?

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犬が餌を食べないで隠す理由

犬がタオルや毛布で餌を隠すのはなぜ?

犬が餌を鼻で押したり埋める仕草をするのは?

犬が餌を食べないで隠す時はどうすればいい?

こんな犬が餌を隠す理由と対処法についてご紹介いたします。

犬がタオルや毛布で餌を隠すのはなぜ?

犬が餌を隠す

犬に餌を与えたときに犬が餌をタオルや毛布で隠してしまうことがあります。

この犬の行動には犬の習性が大きく影響しています。

タオルや毛布などで餌を隠すことで犬は自分の食べ物を守ろうとするのです。

なぜ食べ物を守ろうとするのか?

犬は人と共生する以前は狼と同じように数頭から数十頭の群れで暮らしていました。

その群れの中では常に力の強いものがリーダーとなっています。

群れの中では力の強い犬から食べ物を食べていきます。

そのため、群れの中で力が弱いものは、食べ物をもらうまでじっと待つことしかできません。

また、野生では常に食べ物が豊富に手に入るわけではありません。

ときには何日も食べ物を口にすることができないこともあります。

しかし、食事は生きていくために欠かすことができないものです。

よって犬は餌を隠すことで自分の食事を確保しようとするのです。

食べきる事ができなかった餌を穴や土の中に隠しておくことで飢えをしのいでいたと考えられています。

このような本能で餌を隠してしまっている犬を叱ることは犬にとってストレスとなってしまいますので叱らないようにしましょう。

また、全ての犬が餌を隠すような行動をするわけではありませんので、やはり犬の性格やその時の精神状態なども影響していると考えられます。

もちろんこのような行動に対処する方法もありますので、この後詳しくご紹介いたします。

犬が餌を鼻で押したり埋める仕草をするのは?

犬が餌を鼻で押す

犬に餌を与えたとき、餌の入っているお椀を鼻で押したり、鼻で土をかけて埋めるような仕草をするのは「今は食べたくない」という犬の意思表示です。

少し時間を置いて餌を与えると食べてくれることがあります。

その時はさっと餌入れを片付けてしまいましょう。

餌を鼻で押すような行動が続く場合は、一日の食事の量や回数を見直してみることも大切です。

また、おやつを与えすぎていないか?フードを急に変更していないか?などを考えてみましょう。

食事の状況がいつもと違っているときは元の状況に戻すことで餌を食べるようになります。

とくにおやつの与えすぎは、栄養が偏りやすくなりますので注意しましょう。

犬の体調が悪いときとの見分け方は?

犬の体調が悪い時には餌を食べないという症状のほかに下痢をする・元気がないなど何らかの症状がともなうことがほとんどです。

犬の様子をしっかり観察し、いつもと様子が違うようならすぐに病院へ連れていくことをおすすめします。

犬が餌を食べないで隠す時の対処法

犬が餌を食べないで隠す

犬が餌を食べないで隠すことが続いてしまうと飼い主としても不安になってしまいます。

ただ、犬が餌を隠そうとする最大の理由は「自分の餌をとられたくない」という本能です。

犬はつねに群れで生活している動物です。

犬が自分の餌を隠してしまう行為は、その群れの中で同等もしくは弱い立場である犬が「ほかの強い仲間に餌をとられるかもしれない」という不安を抱いているということです。

その相手は多頭飼いならほかの仲間かもしれませんし、飼い主自身かもしれません。

犬が餌を取られると不安を抱くのはなぜ?

犬は強いリーダーのコマンド(命令)には従う動物です。

犬が飼い主をリーダーと認めている場合は、「自分の餌は飼い主がしっかり守ってくれる」と考えます。

自分の餌をしっかり食べることができる状況であれば、犬は自分の餌を隠す必要はありません。

最近は「犬は家族同然」とよく言います。

確かに犬と一緒に暮らしていると家族のようになってしまい飼い主と同じことをすることが犬に対する愛情と考えてしまう傾向にあります。

とくに多頭飼いの場合、飼い主を強いリーダーと犬が認識していないとほかの犬に餌をとられたくないという本能が働く可能性が高いといえるでしょう。

犬はリーダーに従いますから、飼い主がリーダーとして犬の餌を与える順番などを決めてあげること、一度決めたことは変更しないことを守ることが大切です。

犬が餌を隠すようになったら叱った方がいい?

犬には犬が生きていくために本来持っている習性があります。

飼い主は犬を人の習性や価値観に従わせるのではなく、犬の習性を飼い主が理解してあげることがとても大切です。

犬が餌を隠してしまうと衛生的に問題があるから、食べないと困るからなど飼い主の都合で犬を叱ることはやめましょう。

犬が餌入れを鼻で押したり、隠そうとするときはどうする?

飼い主は、犬に与えている餌の量が適切かどうかを観察します。

いつも与えている餌の量が多すぎるときは、食べ残した餌を隠そうとする習性が働きます。

また、おやつを与えすぎて食事の時間になっても空腹を感じないときも「今は食べたくない」という意思表示をすることがあります。

飼い主は、犬の一日の餌の量やおやつの与え方を見直してみることが大切です。

餌の種類を変えた方がいい?

いつもの餌を急に食べなくなってもすぐに餌の種類を変更することはおすすめできません。

犬が元の餌を食べなくなる・同じことをして違う餌を欲しがるようになるという可能性があるからです。

健康な犬であれば空腹になると自然と餌を食べるようになります。

また、犬が空腹になるように飼い主は、犬と遊ぶ・いつもより長めに散歩をするなど犬とのコミュニケーションを心がけることも大切です。

犬が餌を隠すまとめ

犬が餌を隠す
  • 餌を隠そうとするのは犬の習性であることを飼い主が理解する
  • 犬が餌入れを鼻で押したり隠そうとするのは「今は食べたくない」という意思表示
  • 犬が餌を隠そうとしても叱らないで対処方法を考えることが大事
  • 犬の餌の量などの食事状況を見直したり、犬とのコミュニケーションを大切にすると改善されることもある

今回は犬が餌を食べないで隠す理由や対処法についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。

-犬の餌・ドッグフード