大山ケーブルバス停から大山登山 ~丹沢登山LIFE.com

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大山ケーブルバス停から下社経由大山山頂登山

コースタイム ケーブル駅→大山山頂 2時間30分程 (男坂経由と女坂経由で10分程の差有り)


大山登山コースの中でも大山ケーブルバス停からお土産屋さんや旅館の立ち並ぶ街道を通り、阿夫利神社下社を経由するコースが一番メジャーで初心者向きコースかもしれません。大山は登山コースや山の形状などからどのコースを登っても初心者に登りやすい山ですがケーブル駅バス停からの登山コースは下社への初詣などで利用される方も多く、登山として登られた事が無くても初詣で来た事はあると言う事も多いようです。

その初詣コースを多少変更して歩く距離を伸ばす事で立派な登山コースになるのです。ここでは大山ケーブル駅から街道を抜け、ケーブルカーを利用せずに登山道で下社まで上がり大山山頂を目指すコースをご紹介いたします。

小田急線伊勢原駅北口より大山ケーブル行のバスに乗り、25分程で大山ケーブルバス停に到着します。バスを降りたら右手に駐車場をみながらケーブルカー駅方面に向かいます。街道の階段を登りながら大山こまや大山豆腐といった名物やお土産屋さんを楽しみながら、または帰りのご褒美を事前確認しながらケーブルカー駅を目指すのもこのコースならではの楽しみ方かもしれません。15分程でケーブルカー駅に到着しますので駅には入らず横の階段を更に登り登山道に向かいます。

ケーブルバス停から見た大山方面ケーブルカー駅までの石段

登山道を進むとすぐに石段上で男坂と女坂への分かれ道となります。ここを右に進むと男坂となり、左に進むと女坂となります。名前からもイメージできるように男坂は登山コースが多少急になりますが女坂よりも直線的に登っていきますので短時間で下社まで到着する事ができます。逆に女坂の方は蛇行するように登山道が整備されており、男坂よりも時間はかかりますが楽に登る事ができ、また女坂には見所が多くハイキングを楽しむように登る事もできます。ここではそんな女坂の見所をご紹介しながら山頂を目指したいとおもいます。

ケーブルカー駅前男坂と女坂の分岐点

女坂を登りはじめしばらくすると何かしらのイベントのような立て札がでてきます。これが大山女坂の見所の一つである女坂の七不思議になります。七不思議と言われるように下社までの間に七箇所の見所が現れますがここで全てをご紹介してしまうと実際に大山登山をされる際の楽しみが減ってしまいますので写真などでのご紹介はほどほどにさせて頂きますので大山に登られる際に探してみてください。

女坂の七不思議その1 弘法の水女坂の七不思議その1の先の橋

大山女坂の七不思議その一 弘法の水を過ぎて程なく橋を渡ると直ぐに七不思議のその二が見えます。橋を渡り石段を登りながらその三、その四と七不思議が続きます。

女坂の七不思議その二 子育て地蔵女坂の七不思議その三 爪切り地蔵

大山のお不動さん大山寺

七不思議のその四を過ぎてしばらくすると大山寺の石段が左側に見えてきます。大山寺は天平勝宝7年(755年)、奈良東大寺の別当良弁僧正が開基し、聖武天皇の勅願寺となった古刹であり真言宗大覚寺派に属し、京都大覚寺の別院でもあります。通称「大山のお不動さん」と親しまれ、関東三大不動のひとつに数えられています。

大山寺正面石段のもみじ

文永年間(1264~1274年)願行上人によって鋳造された本尊鉄鋳不動明王および二童子像は国の重要文化財に指定されています。大山寺の石段の両脇にはもみじが植えられており紅葉の時期には素晴らしい景色が思い浮かびます。私が歩いた季節は初夏でしたので葉はまだ爽やかな緑色でしたがこれはこれで清々しく見応えがあるものでもあります。

大山寺の脇を回り込むように登山道を進んで行くとケーブルカー大山寺駅へ向かう道と下社へ向かう道に分かれますがそのまま石段を登り下社に向かいます。

大山寺を回り込む石段ケーブルカー大山寺駅前の分岐

七不思議を楽しみながら登山道を進み大山女坂の七不思議最後の眼形石を過ぎた辺りにケーブルカーの線路が見えるようになります。大山ケーブルカーは大山ケーブル駅から阿夫利神社下社までの全長0.8km標高差278mを所要時間6分で結んでいます。これだけの短距離に対しての標高差になるので線路はかなりの傾斜になっています。

七不思議その七 眼形石登山道から見えるケーブルカーの線路

この場所ですとケーブルカーを横から眺める事ができますがさらに少し登ると今度はケーブルカーを正面から眺められるビューポイントがあります。下社前の売店の店員さんに聞いた話ではこの時期20分おきに追分から下社駅を2台のケーブルカーが往復しているとのことでしたので待ち構えて撮影しましたが不意を突かれたようにケーブルカーが線路を走るガタガタといった音が鳴り始めると数秒で現れ通過していってしまいます。高価な連写機能のあるカメラでしたらまったく問題も無いのでしょうが撮影については全くの素人ですのでカメラもお粗末なもので撮影チャンスはワンチャンスとなり、多少あわてた感じのぶれた写真になってしまいました。

大山ケーブルカー赤大山ケーブルカー緑

ケーブルカーを見送りもう少し頑張ると女坂と男坂の合流地点に到着し、そこから石段を登りきると阿夫利神社下社下の広場にでます。広場にはもみじが植えられておりこの広場も紅葉の時期には非常に賑わいを見せるとのことです。広場脇には数軒の御茶屋さんが立ち並びお団子やお蕎麦などで腹ごしらえをすることもできます。

初夏の大山も鮮やかな木々の色合いが素晴らしいですが大山寺前の石段や阿夫利神社下社下広場のもみじを見ると紅葉の時期にも必ず訪れてみたい山だと感じました。

最後の石段から見た広場広場から下社へ上がる石段

軽く休憩を取りましたら広場正面の石段を登り阿夫利神社下社の境内に向かいます。広場からの眺めも素晴らしいですがさらに一段上がった下社前からの眺めは格別なものです。下社を背後に臨む眺望は遠く相模湾まで一望でき、年明けには日の出の時間帯からご来光を一目見ようと多くの初詣客で賑わいを見せる場所でもあります。

大山阿夫利神社下社下社境内からの眺望

下社境内を左側に巻いていくと大山山頂へ向かう登山道が見えてきます。ここから1時間少々歩くとヤビツ峠から登ってくる登山道と合流します。

下社脇の登山道入り口ヤビツ峠からと下社からの合流地点

ここから先の登山コース紹介は以前公開しましたヤビツ峠から大山山頂登山ページにてご紹介していますのでここでは割愛させていただきます。

ここからそのまま大山山頂を目指すのですがお時間に余裕がありましたらこの分岐をヤビツ峠方面に数分下ると富士山の眺望を楽しむことができます。

大山登山 最後に・・・

小田急線伊勢原駅から30分程度で到着する登山口といったアクセスの良さ。
登山口からお土産屋さんや旅館が立ち並び賑わいを見せてる登山序盤。
登山道に入るといろいろな見所で飽きさせない配慮。
関東でも有名な大山阿夫利神社。
紅葉の時期の素晴らしいもみじ。
初心者にも歩きやすい距離や傾斜の整備された登山道。
こんな素晴らしい大山登山 お時間がありましたらいかがでしょうか。

2013年6月 


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