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日向薬師から大山登山

日向薬師バス停→大山山頂 2時間30分
標高差 日向薬師バス停から大山山頂 1150m


小田急線伊勢原駅より伊20 日向薬師行 川上・長竹(伊勢原駅北口発)運賃:大人270円/小児140円のバスにのり日向薬師バス停に向かいます。伊勢原駅前から市街地を抜け、里山のような風景の道を登り20分程で日向薬師バス停に到着します。バス停横には関東ふれあいの道案内が立っていますが今回はこの中でも大山参りの道に沿って登っていきます。

関東ふれあいの道案内日向薬師バス停から登山道へ向かう道

バス停から舗装道路を左に進みしばらくすると日向薬師方面と大山山頂方面の分岐点にさしかかります。右に進むと日向山、日向薬師方面ですが大山山頂を目指すため左へ進みます。

日向薬師方面と見晴台方面分岐日向薬師と大山山頂への指導標

日向薬師は日向薬師バス停から徒歩20分程で着きますので時間に余裕がありましたら寄られて見てはいかがでしょうか。日向薬師境内には神奈川の名木100選にも選ばれた宝城坊の幡かけの杉もあり、宝物殿前を通り駐車場を抜けると日向山へのハイキングコースになります。登山口は梅林となっており早春には見所となっています。

話が少々ずれましたが大山山頂方面に進み、日向川の川音を聞きながら川沿いを歩いていると左手に浄発願寺の立派な三重塔が見えてきます。

浄発願寺の三重塔浄発願寺入口

さらに小渓流のような日向川を眺めながら山あいの道を登って行くと日向渓谷マス釣りセンターや石雲寺が見えてきますのでそのまま先に進みます。右手に日向ふれあい学習センターの案内板が見えたらその左手が九十九曲ハイキングコース入口になります。

九十九曲ハイキングコース指導標のすぐ下には山ビルの注意書き看板が設置されています。注意書き内にはヤマビル活動時期:5月~11月頃、雨中雨後の蒸し暑い日は特に活動が活発ですと書かれています。以前からヤマビルの性質や東丹沢での生息域拡大についてはあちらこちらで聞いてはいましたが登山前に注意書き看板を目にして再認識させられた気分になりました。

私が九十九曲ハイキングコースを歩いたのはヤマビルハイシーズンの6月、さらには前日から雨模様でその雨がお昼頃にやんだ非常に湿度の高い蒸し暑い午後でした。

ヤマビルハイシーズン=登山ハイシーズンでもありますし時間があれば山に登っていたい登山者にとってヤマビルを恐れて帰る訳にはいきません。ヤマビルの存在を意識しながらも登山道にはいっていきます。

九十九曲ハイキングコース登山口ヤマビルの注意書き

登山道に入ってすぐに沢を渡る木橋が見えてきますのでその木橋を渡ると道は急斜面をジグザグに登りはじめます。

沢を渡る木橋ジグザグに登る登山道

斜面は急ですがジグザグに登っているためあまりキツイといった印象はありません。そのまま登り続けると日向薬師からの舗装道路とあたりますのでそのまま舗装道路を横切り、さらに九十九曲ハイキングコースの指導標に従い登山道を登ります。

登山道と舗装道路交差点植林地を進む登山道

九十九曲ハイキングコースには途中にベンチなどの休憩ポイントが無く一気に見晴台まで登るようになっています。ただいくら急斜面をジグザグに登っているとはいえ合間合間には小休憩が必要となってきますが登山口にもありましたようにヤマビルなどの生息地では安易に腰を降ろすのはお勧めできません。

ヤマビルは人や動物などの体温や吐く息を高性能センサーで感知して尺取り虫のような動きで忍び寄ってきますのでヤマビルの被害を受けないような休憩の取り方が必要になってきます。

まずは先にも書きましたが安易に腰を降ろさないことや登山道の端の落葉が溜まった場所などには立ち止まらずできるだけ道の中央などで短時間で休憩を取るようにします。ヤマビルは湿気の多い日陰を好みますのでちょっとした日なたがあったらそのような場所を休憩ポイントとするのもいいでしょう。

登山道は何処までも同じようなジグザグの単調な道が続きますがお地蔵様が見えたあたりから登りはひと段落して尾根にでますので頑張って下さい。

登りきった右手に見えるお地蔵様登山道にたたずむお地蔵様

お地蔵様手前にある大山山頂への指導標に従い右に折れると尾根にでます。尾根に出ると両脇を遮るものがないため気持ちの良い風が吹き抜けていき、今までの登りで火照った身体を風がクールダウンしてくれ心地良いひと時を過ごす事ができます。しばらく尾根を歩くと右手につづら坂を下り日向キャンプ場への道が現れますが見晴台を目指すためそのまま先に進みます。

風を感じながら尾根を歩く日向キャンプ場への指導標

尾根が軽く登りに変わったあたりからしばらくすると左手の展望が一気に開け、ここではじめてこのコースの展望を楽しむ事ができます。左側には伊勢原市街から遠くは江ノ島まで見渡す事ができます。

徐々に登りになる尾根尾根沿いに開けた展望

左手に景色を眺めながら尾根を登っていくと見晴台に到着となります。見晴台には15台ほどのベンチとあずまやが立ち週末には多くの登山者で賑わいをみせています。見晴台からは先ほどの尾根から見えた南の方角とは違い北東方面の展望が開けておりニノ沢ノ頭や唐沢峠、鐘ガ岳などの山並みを楽しむ事ができます。

見晴台に立ち並ぶベンチ見晴台からの眺望

見晴台からは雷ノ峰尾根を経由して大山山頂に向かうコースとあずまやの手前から下社に下るコースに分かれています。


見晴台から大山山頂を目指すコース

大山山頂へは急な登りの尾根を進み、しばらく進むとシカよけ柵がでてきますので柵に沿って登り続けます。丸木が埋められた階段をジグザグに登っていくと次第にガレ場のような登山道となってきます。更に登り続け登りがひと段落したあたりに不動尻からの登山道が合流してきます。この先は今までの雷ノ峰尾根に比べるとなだらかでしばらくすると大山山頂直下の広場にでます。

山頂直下の広場は北側の展望が良く三峰山などからさらに遠くの山並みを見る事ができます。

大山山頂直下の広場へ向かう道大山山頂直下の広場からの眺望

阿夫利神社下社に下るコース

急な悪天候や時間の都合などにより大山山頂を目指さずに下社を経由してケーブルカーで下山するコースもあり見晴台のあずまや左手前から下りの登山道を進みます。大山山頂付近のコース説明や見どころ説明は他の登山コースでも紹介していますので今回は阿夫利神社下社への登山コース詳細をご紹介いたします。

はじめのうちは広めの登山道をジグザグに下って行きますが途中から左側が切り立った斜面になり道幅も狭くなりますので注意して下さい。このような道幅が狭く、片側が急な斜面のような場所でのすれ違いなどには特に気を使い、待つ側の人は必ず山側で待つようにします。

下社へ向かう登山道入り口左側が切り立った細い登山道

道中には写真のような立派な原生林も点在しており、このような生命感や躍動感に満ち溢れた大木を見ると時代の流れと言うか、この木がここに根付いてからの途方もない年月を考えただけでワクワクしてくるのは私だけでしょうか。

このような小さな発見を重ねながら静かな森の中を進んでいくと遠くのほうから滝の音が響いてくるようになり、しばらくすると二重ノ瀧が見えてきます。ここを過ぎると下社までは100m程になります。

二重の瀧二重社

大山山頂ケーブル駅の指導標に従い石段を登ると下社前広場にでます。下社前広場には数件のお茶屋が立ち並んでおり、お団子やそばなどをいただく事ができます。広場からはケーブルカー駅への道と下社へ上がる石段、男坂女坂を経て下山する道がありますのでまずは石段を登り下社にお参りをして行きましょう。

大山山頂ケーブル駅指導標大山阿夫利神社下社への石段

下社前からの見晴らしも最高で天気のいい日には相模湾まで一望できます。下社境内の中央あたりには二台目御神木の枝垂れ桜がたたずんでいます。まだ植えられてあまり年月が経っていないようで若々しさを感じます。

大山阿夫利神社下社大山阿夫利神社下社前からの見晴らし

ここからの下山は体力が残っていれば男坂や女坂を下って行きますが体力や時間の都合があるのでしたらケーブルカーを利用して下山する事もできます。ケーブルカーを降りると大山名物の豆腐料理や猪鍋を堪能できるお店や日帰り入湯ができる旅館などが立ち並んでいますので帰りに疲れを癒したり、お土産を買っていくなどのご褒美もいいかもしれません。

大山のお土産屋さん大山のお土産屋さん

2013年6月 


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