HOME>>登山・山登りは健康にいいか?
一歩一歩地面を踏みしめるようにして進むトレッキングは速度にして通勤時の半分くらいのスピードですが20分~30分歩くうちに息は弾み、汗もじわりとかいてきます。
平地でのウォーキングと山登りとの一番の違いは運動強度にあります。平地を歩く時の動きは基本的には水平方向に体重を移動させるというシンプルなものですが山登りとなるとさらに自分の体をより高い位置へともっていく作業が加わります。
物理でいうところの位置エネルギーの獲得というもので5cmの高さからコップを床に落としても割れませんが建物の2階から落とせば確実に割れます。2階のコップはそれだけの位置エネルギーをもっていると言え、このエネルギーはコップを持ち上げるのに必要とするエネルギーと等しくなります。同様に山の頂上に向かい移動することは位置エネルギー分の運動量が必要になるということになります。
ボルグ指数という自覚的な運動強度の物差しでは平地を歩くのは楽レベルであり、登山はややきついレベルにいとも簡単に到達します。見た目は地味にゆっくり歩いているように見えますが登山は相当の運動量を稼いでいるものなのです。
1000mの山を登るのに必要とさせるエネルギーは約800kcalと言われており、茶碗1杯のごはんカロリーを約200kcal程度とすると4杯分にあたります。
ランチでおかわりしたとして1日分の主食に相当するエネルギー消費量になるのです。しかもこれは登りに使用するエネルギー量の話ですので山登りをすれば下りもつきものですのでさらにエネルギーの消費量は上乗せされます。
このエネルギー消費量と同じだけの運動を平地でおこなうとなると大変な忍耐と根性が必要になり速歩レベルのウォーキングを1時間続けるとエネルギー消費量は体重60kgの男性で約252kcalですのでごはんにして1杯強程度です。かなり頑張って運動したつもりでもこれだけの差があるものです。
むろん1000mの山を登るのは1日がかりですがそもそも体を動かす時間が単純に違うことがエネルギー消費の差でもあります。ただ登山の最大のメリットはその長時間運動が楽しみそのものであるということです。山にはいったらやっぱり頂上まで行ってみたいと思うのが人情でエネルギー消費は言ってみればおまけみたいなものなのです。
このようにトレッキング・山登りは非常に健康的な始めやすい運動なのです。山に登れば有酸素運動はでき、筋肉トレーニングにもなり、綺麗な空気も吸える、また刻々と変わる景色を眺めながら進むことによりストレスのない長時間運動が行える素晴らしい趣味なのです。
綺麗な空気と景観のいい場所で楽しく体を動かせる山登りは言わずと知れたとても健康的な運動なのです。
非常にエネルギー消費の大きな運動ですが短時間で激しく体を動かすスポーツなどと違い長時間でゆっくりとエネルギー消費をしていくため年齢を問わず、高齢の方々でも楽しめる運動と言えるでしょう。
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